グアー豆食物繊維ってどんなところで作っているの?

グアー豆食物繊維はインドを主産地とする「グァー豆」から作られます。このグァー豆の産地に近いインド北西の都市「オーランガバード」でグアー豆食物繊維は作られています。本記事ではインドの都市オーランガバードとグアー豆食物繊維の製造工場についてナビゲートします。

グアー豆食物繊維の製造工場

オーランガバードってどんなところ?

オーランガバードはデカン高原にあり、インドの大都市のひとつであるムンバイから北東350㎞に位置する都市です。ムンバイ国際空港から飛行機で1時間ほどの距離で、1日3便運行しています(2023年11月現在)。車で行こうとすると一日仕事になってしまう(!)ので、タイミングを逃さないように飛行機を乗り継ぎましょう。

オーランガバードは、ムンバイ・プネー・ハイデラバードといった大都市にアクセスが良く、交通の要所としても知られています。食品だけでなく製薬や自動車部品など、多業種の工場やIT産業の拠点としても栄えています。

現地での暮らしに欠かせないビッグバザールは、日本でいうところの大型スーパーマーケットにあたるもの。ビッグバザールのあるショッピングモール内にはファストフードやファストファッション等ひと通りの商品が揃っているため、観光で訪れるにも便利な場所と言えるでしょう。また、現地の人はローカル市場も日常的に利用しています。ビッグバザール・ローカル市場のどちらにも共通した特徴として、常時たくさんのスパイスが並んでいることがあげられます。あまりスパイスを使って調理しない日本人にとっては驚きの光景ですが、日本で味噌や醤油の棚が広いことと同じような感覚かもしれません。

ショッピングモール
スパイス棚は必見です

【観光するならまずココ!必見の世界遺産】

オーランガバードには、アジャンター石窟群とエローラ石窟群というインド屈指の石窟寺院があり、この2つの石窟群は世界遺産にも登録されています。
アジャンター石窟群は30窟、エローラ石窟群は34窟で成り立っており、同じ地域にあれど、1日ではまわりきれないほどの規模と言えます。1000年以上前に建てられたとは思えないような細やかな装飾と圧巻のスケールが特徴で、同じ石窟群と言ってもそれぞれ造りや築かれた時期も異なり、全く違った趣があります。比較的気候の涼しい11月~2月には世界中から観光客が押し寄せる、インド屈指の観光スポットです。

アジャンター石窟群
エローラ石窟群

【グアー豆食物繊維の製造工場のご案内】

それではグアー豆食物繊維の製造工場へとご案内いたします。工場の中に入ると、先ず見えてくるのはインド原産のグァー豆の胚乳、「グァースプリット」と呼ばれるグアー豆食物繊維の原料です。グアースプリットから得られる食品原材料としては、グァーガムが最も広く知られています。グァーガムは増粘多糖類で増粘や保水等の目的で幅広い食品に使用されています。

工場エントランス

このグァーガムを加水・昇温し、酵素分解することで粘度を下げた液状の食物繊維を取り出します。さらに濃縮・殺菌した後、全長13.472メートルの巨大なスプレードライで乾燥工程を経ることで、グアー豆食物繊維が出来上がります。

原料投入から製品が出来上がるまで全く人の手を介さない製造工程で、衛生管理も徹底されており、従業員1人ひとりが「インドでも日本の品質を!」という志を持って日々製品づくりに取り組んでいます。

(2023年11月 作成)