近年ヒトでも「腸活」という言葉を耳にしますが、動物にとっても同じで、動物の腸内環境を良くすることで栄養吸収効率も上がり、生産性向上、免疫力向上につながることが考えられます。プレバイオティクス素材は様々ありますが、その中でも水溶性食物繊維の「グアー豆食物繊維」は腸内細菌のエサになりやすく、水にも溶けやすい無味・無臭の食物繊維です。
本記事では、畜産でのグアー豆食物繊維の効果についてご紹介します。
【グアー豆食物繊維とは】
インド・パキスタン地方で栽培されているマメ科の植物「グァー豆」の胚乳部分を酵素で分解し、精製した水溶性食物繊維です。
【ブタの死亡・淘汰率の減少、増体効果への期待】
★豚の生産性向上への関与が示唆される腸内細菌が増加し、糞中の各短鎖脂肪酸量が増加
★死亡・淘汰率の減少や増体効果が期待でき、顕著に生産性が向上
【トリのサルモネラ感染抑制】
★生産性向上への関与が示唆される腸内細菌が増加し、有害菌が減少
★卵でのサルモネラ菌の検出が減少
【ウシのルーメン発酵への効果(in vitro)】
★サンファイバーの添加により牛のルーメン液(バッチ培養)での酢酸、プロピオン酸が増加
★プロピオン酸優勢パターンへシフトし、生産性向上が期待される
【食品での活用実績】
- 機能性表示食品としての使用実績あり (右図)
- 医療・介護市場向け食物繊維売上シェア No.1*
- 販売実績 世界50か国以上
- Low FODMAP・GMO-Free・グルテンフリー・コーシャ・ハラル認証取得*¹
* 株式会社シード・プランニング「2022年版高齢者/病者用食品市場総合分析調査」より
(2024年6月 作成)