FODMAPとは?お腹へ優しい素材選びのヒント

一般的に糖質は消化吸収されやすく、体内で速やかに代謝されて細胞のエネルギーとして利用されます。しかし、ヒトが消化できないオリゴ糖や食物繊維は小腸で吸収されず大腸に到達します。その中でも「低分子」かつ「急激な発酵をおこしやすい」難消化性糖質はFODMAPと呼ばれています。

本記事では、FODMAPについてご紹介します。

【“お腹への優しさ”を考えた糖質選択のヒント】

 発酵性の(F)、オリゴ糖(O)、二糖類(D)、単糖類(M)、AND(A)ポリオール(P)を総称してFODMAPと呼ばれています。これらは低分子であるため、腸内の浸透圧を上昇させ、腸内に水分を引き込んで、下痢や軟便を引きおこすことがあります。また、腸内での発酵スピードが速く、ガスを産生しやすいため、お腹のゴロゴロや腹痛につながることがあります。

 腸内細菌のバランスを整え、腸の働きを良くする為には、「発酵性」に加え、「穏やかに発酵し、おなかの不調を引きおこしにくい」ことも重要かもしれません。

【Low FODMAP認証とは】

 FODMAPを意識した食事は海外での認知度が高く、アスリートなどに多くの支持を得ています。
 FODMAPに関わる認証制度の一例を挙げると、オーストラリアのモナシュ大学では食品にFODMAPが含まれていないか、基準値以下であることを確認する認証制度を運用しています。現在、世界中で80ブランドを越える食品の認証が進んでおり、消費者が食品を選ぶ際の選択肢のひとつとなっています。

【日本人が抱えるお腹の悩み】

 生活習慣や食生活の欧米化および現代のストレス社会を反映して、お腹の不快感や不調を感じている日本人は著しく増加しています。20代~60代までの男女536名を対象にお腹の調子を調査した結果、お腹の不調を抱える方々の半数以上が「下痢」又は「便秘・下痢の交互型」で悩んでおり、便秘のみで悩む方以上に下痢が関わる悩みが多いことがわかりました。(便秘のみ128名、下痢のみ84名、便秘・下痢の交互型65名)。お腹の悩みはQOL(生活の質)にも直決するため食生活含めて対策を望む人々の需要は高いと考えられます。

※太陽化学調べ、調査実施機関:株式会社インテージ

【Low FODMAP認証取得済のグアー豆食物繊維】

 当社のグアー豆食物繊維は発酵性の低分子糖質が少量しか含まれていないことが確認され、2017年に食物繊維としては世界初(※当社調べ)となる同認証を米国で取得しています。
 今後も“からだにやさしい” FODMAPの低い食物繊維として、グアー豆食物繊維を広めて参ります。

(2024年1月 作成)